エネルギーあふれる街の鼓動 ― ベトナムの今を感じて
- 吉祥寺 REPUBLIC
- 8月28日
- 読了時間: 2分
ダナンやホイアンの街を歩いていて、
まず驚いたのはその活気です。

外資系ホテルが次々に建ち並び、夜になるとカフェやレストランは若い人たちであふれ、週末には街角で音楽が流れ自然に踊るグループまで。都市全体がエネルギッシュで、未来へ向かう勢いを肌で感じました。

この背景にあるのが、ベトナムが「人口ボーナス期」を迎えていることです。
人口ボーナス期とは、生産年齢人口(通常15歳〜64歳)が、子供や高齢者といった従属人口よりも多くなる状態を指します。
この期間は労働力が豊富で社会保障費の負担が少なくなるため、経済活動が活発になり、社会全体の成長を後押しします。

日本も1960年代から90年代半ばにかけて人口ボーナス期を経験し、高度経済成長を遂げました。
しかし現在は少子高齢化によって「人口オーナス期」に入り、労働力不足や社会保障負担が課題となっています。
一方のベトナムは平均年齢が約30歳と非常に若く、街を歩くだけでそのエネルギーを実感できます。

興味深かったのは、ベトナムが社会主義国であるにもかかわらず、経済の自由を強く感じたことです。
屋台や市場は活気にあふれ、外資系ホテルや企業も次々に進出。Grab(グラブ)のようなライドシェアサービスも広く普及し、自由経済の国と変わらない便利さがあります。
あらかじめ

その理由は、1986年に始まった「ドイモイ政策」にあります。
これは社会主義体制を維持しながら、市場経済の導入を進めた改革で、農業の自由化や民間企業の育成、外国資本の受け入れが進められました。
結果として、社会主義という枠組みの中でも、資本主義的な活気と柔軟さが共存しているのです。

街を歩いていると、社会制度の違いよりも、むしろ若い世代のエネルギーや市場の勢いが前面に出ていて、「自由経済がない」とは全く感じませんでした。
経済のダイナミズムと人々のパワー――それが今のベトナムの最大の魅力だと思います。
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